お母様から良く聞くフレーズです。
習慣には2種類あり、「する習慣」と「しない習慣」があります。
新しく習慣づけすることは思っている以上に難しいことです。
例えば、「毎朝15分ウォーキングする習慣をつける」時のことを考えてみましょう。
「昨日、仕事が遅かったから・・・」「今日は寒いから・・・」「明日は朝早いし・・・」と、言い訳がたくさん出てきます。
1日たった15分でも、毎日続けるのってすごく大変そうじゃありませんか?
新しく習慣をつけることは、ちょっとした工夫も必要なのです。
例えば、好きな教科・得意な教科から始めること。
好きなものほど早く習慣がつきます。
まずは学校の授業のペースに合わせて好きな教科の予習・復習から始めます。
それで「成績が少しでも上がっていく」または、「学校の授業がわかる」ことをキッカケにして苦手教科にも取り組みましょう。
少しでも成果が実感できれば、「やればできる」という自信も付きこの自信が次のステップに結び付くのです。
こうした積み重ねが、授業の理解度をあげ、勉強の習慣づけや成績に大きな差を生み出します。
ひとりで勉強ができないのは「する習慣がないこと」が原因のことが多く、
そういった生徒さんの本音は「毎日勉強しようと思ってもできない・・・」だと思います。
できたときには精一杯褒めて、サボってしまった時には激励し、
「しない習慣」が「する習慣」になるまで根気強く付き合って行く必要があります。
このままで高校受験大丈夫かしら?
志望校に受かった生徒たちに話を聞くと、
『受験勉強は大変だった。もっと早くから取り掛かればよかった。』という答えが返ってきます。
多くの受験生は漠然と考えていて、『その時の学力に見合った高校でいいや』なんて感じで過ごしています。
『受験!受験!』と声高に叫ぶつもりはありませんが、
中3になって、いざ目標がはっきりしたときに『もはや目指せない』状態であることが非常に多いのです。
それではどうしたらよいのでしょうか?
入試は中1、中2の範囲が約70%出題されます。
中3になってからその時習っていることを必死に勉強しても
全体の約30%にしかならないのです。
高校入試配点イメージ
中1範囲 | 約30% |
---|---|
中2範囲 | 約40% |
中3範囲 | 約30% |
高校入試で1番出題されやすいのは中2範囲です。
中1範囲も中3範囲と同じ程度出題されます。
※年度、私立県立・地域別により多少異なります。
中1からガリガリ受験勉強をするのは負担になってしまいます。
ただ、中1・中2の時に予習・ 復習をきちんとやることが大事なのです。
習ったときに理解しておくことが結局先の受験勉強にもなるのです。
もちろん、その時々にしっかり理解しておくことで、定期テストの勉強にもなります。
追い込みがきくのは基礎力がきちんとついている場合だけで、
基礎トレーニングをしっかり積んできた人のラストスパートと、普段から運動不足の人のラストスパートは同じではありません。
お母様からため息まじりによく受ける相談が
「うちの子やる気ないのよ~」「やる気ってどうしたら出るんですかね・・・」です。
こういった順序で、やる気はなくなっていきます。特に平均点を下回ってしまった方は要注意。
学校の授業はクラスの真ん中レベルを対象にした授業になるため、平均点が取れないと、毎日の授業についていくことができません。
訳の分からない話を5、6時間もただイスに座ってるだけの毎日で、やる気を出せるわけがありません。
そうならない為に、「やる気がない」という生徒には「できるところまで戻る」ことが重要です。
できる所まで戻って、「僕にも分かる!」「やったぁ、できた!」といった、「分かる楽しみ」「学ぶ楽しみ」を見出してあげるのです。
といった良いサイクルをつくることが、やる気をだすためにはとっても大切です。
ですから、最低限の学習を普段から続けることが1番大切な受験勉強といえます。
もし、中学3年生のお子様で「僕(私)、ちょっとサボってたなぁ・・・」という方は、
覚悟を決めて今までの理解不足の学習を進めましょう。
単純に他の受験生の2倍(2年分)やらなければなりません。